写真は県道仙台松島線(通称利府街道)の利府町神谷沢の行列のできるラーメン屋さんの交差点、つまり、グランディ21に上る県道(一般県道利府岩切停車場線)に分かれる交差点の手前(仙台寄り)、吉野家さんあたりにある看板です。我らがグランディ21(宮城スタジアムを含む宮城県総合運動公園の愛称です。)は、 Gurandhi 21 と表記されています。写真は今日の仕事の帰り、6時ちょい過ぎですが、雨の夜なので字が読みにくいかも知れません。
宮城県の総合運動公園につける愛称の発表の際は、グランディとはイタリア語からとった言葉だと聞いた覚えがあります。そんな訳で宮城県都市計画課のサイトを調べたら、やはり、
「平成7年の公園供用開始に合わせ、全国からの公募により決定しました。イタリア語で大きいという意味で21世紀のスポーツの大きな拠点を表しています」
と記されています。
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イタリア語の「大きい」の意の形容詞は grande です。音楽記号の grandioso グランディオーソ(堂々と)も関連語でしょう(正確には「発想標語」という。楽典や記号・標語には少々詳しい。小学校の時に図書室の古い本をなぜか乱読した。蔵書が少なかったからか)。とすれば、u や h は不要で grande あるいは複数形の grandi でいいはずなのだが。
イタリア語の発音に忠実に考えれば、この複数形の grandi を採用したのかとも思われますが、おそらく命名者もそこまで考えたのではなく、何となくゴロの良さで「グランディ」としたのではないか。つまり「グランデ」の発音の最後を呼びやすく愛称っぽくしたのではないか。だから、横文字表記は、grande なのか何なのかは曖昧なままになっていると思われる。
県としても、正式の横文字表記は決めていないのではないでしょうか。
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管理する宮城県スポーツ振興財団のHPでは、GRANDE と。これがイタリア語重視の正統派か。仙台観光コンベンションHPの施設紹介でも、GRANDE・21 となっている。なお、県のHPサイト内の表示では、/grandy の語も現れるが、これは日本人英語的で、その意味でスンナリ来る。命名者の気持ちとしてもコレかも知れません。
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いずれにしても意味不明なのは、かの道路標識の表記 Gurandhi 21 とはいったい何なのか。標準的な英語としては、gu- を用いた単語は、例えば guest とか Guam のように用いられることが多いと思われ、直後に子音が来る単語としては、例えば gut(腸)などはあるが、このように音節が続いていくのは、ちょっと奇妙に感じると思われる。何か東洋の固有名詞的な印象、ではないでしょうか。ガランジー、あるいはギュランジー?
利府町内でこの標識を初めて見たときは、ハンドルを握りながら、インドのガンジー Gandhi を瞬間的に思い浮かべました。確か高校の英語教科書に出ていた記憶があるから。多分英語圏の一般人もそう感じるのではないだろうか。標準的な英語表記にない、-dhi が東洋的で神秘的に映るのでは。
ひょっとしたら、看板制作の業者が単純にワープロのローマ字入力的感覚で書いたのか。たしかに、例えばATOK(私も20年来の一太郎派)では、「ディ」は、dhiの変換で出てくる。まさかとは思うが、そうなのかも。もしそうだとしたら、例えて言えば、楽天イーグルスの主砲(とは言えない)ロペス選手(Lopez)の背中に、堂々と ROPESU と書くようなものですよ。
道路管理者の県の仙台東土木事務所に聞いてみようか、とも思ったがまだ聞いていません。回答が怖くて。
とにかく、変だ。トリビア的話題で済むうちはいいが、外国人に笑われたり、不統一で案内の意味がないデスネ~、と批判されたりしないように是正すべきでないでしょうか。9月7日の日本代表対ホンジュラス戦は、背水の陣(日本代表にとってではなくアクセスが悪いと散々言われ続けてきたグランディにとって、です。)で臨み、見事勝利(宮スタも初勝利!!)。また国際試合ができる(かも)。サッカーに限らず世界的イベントを誘致するという夢もあります。
もちろんアクセスなど根本問題の解決が優先(この課題についてはそのうち書きます)としても、この表記問題も改善(あるいは納得できるものなら納得)したいと思うのですが。
どうでしょう。
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