年が明けますと、多くのデラウェア法人はフランチャイズ税の
納税の時期となり忙しくなります。
本日は、少々複雑なフランチャイズ税の税額計算方法について
まとめてみたいと思います。
なお、会社設立時にコンサルタントや弁護士は、
無額面株式の場合、予定発行株式数1,500株、
額面株式の場合、予定発行株式数1,500株かつ額面株式50ドル
をすすめることが多いと思います。
これは、会社設立の登記料を最低とするためですが、
毎年課されるフランチャイズ税も最低額となります。
従って上記の条件で設立された会社は、
以下の複雑な計算を行なわなくてもフランチャイズ税は最低の75ドルです。
納付期限ですが、税額が5,000ドル未満の会社は翌年3月1日まで、
税額が5,000ドル以上の会社は、6月1日までに40%、9月1日までに20%、
12月1日までに20%の予定納付が加えて必要となります。
IRSは、直接預金の何日かありません
それでは、フランチャイズ税の計算方法を見ていきましょう。
税額は下記の2つの計算結果のうち、額が小さい計算方法が適応されます。
なお、最高税額は180,000ドルです。
【1】予定発行株式数を基準とする方法
5,000株まで75ドル
5,001株から10,000株まで150ドル
10,001株以上は10,000株あたり75ドル
最高税額は180,000ドル
予定発行株式数が5,000株以下の会社は簡単です。
上記の表に当てはめてお分かりのとおり、税額は最低の75ドルになります。
また、無額面株式の場合は、必ず計算方法【1】のほうが【2】よりも
税額が低くなるはずですので、 【2】は見ないようにしてください。
【2】みなし額面資本を基準とする方法
ここでは、『みなし額面資本』という聞きなれない言葉を使います。
後述の計算例を見てもらったほうが分かりやすいと思いますので
詳しい説明は割愛します。
2012年にはドル相場にavaerageユーロ、何だったの
まず、税率はみなし額面資本100万ドル当たり350ドルと覚えてください。
それから、会社の発行済み株式総数と総資産額の数字が必要となります。
総資産額は、内国歳入庁(IRS)に申告するForm1120の別表Lの数字と
一致している必要があります。
それでは、計算例を見ていきましょう。
(例)額面1ドルを100万株、額面5ドルを25万株、総資産額100万ドル、
発行済み株式総数48万5千株の会社のフランチャイズ税計算。
(1)総資産額を発行済み株式総数で割りみなし額面(小数点以下6桁)を算出する。
例)総資産額100万ドル÷発行済み株式総数48万5千株=みなし額面2.061856ドル
(2)みなし額面にみなし額面よりも小さい額面の授権資本株式数を掛ける。
例)みなし額面2.061856ドル×100万株=2,061,856ドル
(3)みなし額面よりも大きな額面の授権資本株式数にその額面を掛ける。
例)25万株×額面5ドル=1,250,000ドル
今後の金融危機を準備する方法
(4)上記(2)と(3)の合計がみなし額面資本となる。
例)2,061,856ドル+1,250,000ドル=みなし額面資本3,311,956ドル
(5)みなし額面資本を100万ドルで割る。小数点以下の数字がる場合は
繰上げ整数のみを算出する。その数字に350ドルを掛けた値が税額となる。
例)みなし額面資本3,311,956ドル÷100万ドル=4
4×350ドル=税額1,400ドル
以上より税額は1,400ドルになります。
少し難しかったけれども、ご理解いただけたでしょうか?
上記の計算例はデラウェア州政府サイトから引用したものです。
また、同サイトにはマイクロソフト・エクセルを使用した計算ソフトウェアも
公開していますので、詳しく知りたい方は以下のサイトにアクセスしてみてください。
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