大学の授業で、サウスポーとしては、かなりショックな説を聞きました。
左利きの人は、言語能力が左右の脳の両方にある、
または左右の脳の役割が右利きと逆、という説はよく耳にするかと思いますが、
そうではなくて、脳に障害があるため、右手が使えなかったという説です。
乳幼児、あるいは胎児の時に受けた脳の一部の損傷によって、左利きになるのだそうです。
そういう場合、親や教師が利き手をムリに強制しようとすると、
子どもは失語症になったり、
吃音(どもり)が出たりするそうです。
ない部分の脳を使うよう指示をしても、
混乱するだけということでしょうか。
左利き歴三十ウン年のわたしの場合は、親がやはり気に病んで、
幼い頃には左手首に赤いリボン
を巻かれていました。
リボンのあるほうの手は
使ってはいけない、という教えだったかと思います。
しかしあまり効果が上がらないので、小学校に上がるとすぐに
親はわたしに書道や編み物を習わせてみました。
それでも左利きは治りませんでした。
2年生の頃に通った絵の教室の先生が左利きで、二科展などで受賞されていた方で、
わたしの両親は、このめぐり合わせは
もはや運命かもしれないと、
この時に左利きの矯正をすっぱり諦めたそうです。
(運命のはずの娘の絵の腕前は、なぜか
その後もまったく上がりませんでしたが・・・・)
結局、未だにお箸も左、字を書くのも左ですが、書道や編み物は右手で出来ます。
特に書道に関しては、まったくの無駄な努力だったと思います。
日常生活において筆で字を書くシーンなんて、何年に一度しかないですしね・・・。
ふだんは汚い字のくせいに、右手は段の腕前だと言っても、誰も評価してくれませんし。
無理に矯正しないでくれた親に感謝です。
吃音やら失語症になったら、それこそたいへんですもん。
脳の障害というのなら、それもけっこう!
保育園の仕事の時に、子どもの前で左手を使わないよう指示されたり、
秘書の時にみっともないから人前で字を書かないとうにと上司に注意されたりと、
左利き差別にあったことは
人生の中で何度かありますが、それはそれで、どうにか克服してきたことを
今となっては誇りにすら思っています。
でもね、
なんと左利きの人の寿命は右利きの人と比べると
9年も短いそうです。
koyuタンによると、その理由は、世の中すべて右利き用に出来ているため、
左利きの人は事故に遭いやすいからなのだとか。
それに右利き社会で生き抜くためには、必然的にストレスも
多くかかるので、寿命にも影響するのかもしれません。
世の左利きのみなさん!!!
事故とストレスに気をつけて、ともに長生きしましょう!